ハイパーインフレの恐怖 ロシア編
1991年から2002年くらいまでロシアでは大変な時期がありました。
当時はまだソ連でアメリカと冷戦を終えたばかりの時期です。
前回はハイパーインフレの恐怖を煽っておきながら日本はそこまで酷い目に遭わないだろうという予想をしてしまったので、何とも言えない記事になってしまいました。申し訳ない。
今回は国家破産を起こすとこれだけ恐ろしいことが起こりますよという記事を書きます。
一年間で物価が70倍ですね。これが3年ほど続いたそうです。しかしながら、年間7000%のインフレが起こる代わりに金利も7000%とまではいかなかったが、それに近い利息が付いたため目減りはするがある程度なんとかなったという状況。賢い人は外貨に換えて持っていたので問題なかったそうです。
その後1994年に政府は突然デノミを発表します。自国の通貨の価値を突然1/1000にするという強行策でした。これによってほとんどの国民の財産は吹き飛んでしまいました。たとえ、1億円持っていても10万円になってしまうのですから、もうどうしようもないですよね。
とはいえ、その後は景気が回復し経済は安定を取り戻しました。当時のロシア人はこれでもうすべて終わったと思い込んでいたそうです。まさか、第三の波があるとは知らずに・・・
国家の破産によってロシアという国は極端な二極化した社会になりました。
日本でも国家の破産リスクがないとは言えません。もし、日本が破産したらあなたはどうしますか。
当時はまだソ連でアメリカと冷戦を終えたばかりの時期です。
前回はハイパーインフレの恐怖を煽っておきながら日本はそこまで酷い目に遭わないだろうという予想をしてしまったので、何とも言えない記事になってしまいました。申し訳ない。
今回は国家破産を起こすとこれだけ恐ろしいことが起こりますよという記事を書きます。
第一の波、ハイパーインフレ
まず最初に1991年から年間7000%というすさまじいハイパーインフレが起こります。一年間で物価が70倍ですね。これが3年ほど続いたそうです。しかしながら、年間7000%のインフレが起こる代わりに金利も7000%とまではいかなかったが、それに近い利息が付いたため目減りはするがある程度なんとかなったという状況。賢い人は外貨に換えて持っていたので問題なかったそうです。
第二の波、デノミネーション
その後1994年に政府は突然デノミを発表します。自国の通貨の価値を突然1/1000にするという強行策でした。これによってほとんどの国民の財産は吹き飛んでしまいました。たとえ、1億円持っていても10万円になってしまうのですから、もうどうしようもないですよね。
とはいえ、その後は景気が回復し経済は安定を取り戻しました。当時のロシア人はこれでもうすべて終わったと思い込んでいたそうです。まさか、第三の波があるとは知らずに・・・
第三の波、ロシア国債のデフォルト、そして預金封鎖
安心したロシア国民は金や海外ファンドなどをルーブルに戻してしまいました。
1998年、そんなロシアにとどめの第三の波が襲いかかりました。ロシア国債のデフォルトです。
ロシア国債が紙切れ同然となってしまいました。ロシア国債を購入していたのはほとんどが外国人でしたが、その影響はロシア国民に降りかかります。
それが預金封鎖でした。ロシアの銀行に預けていた預金は全て国に取られ帰ってくることはありませんでした。それだけではありません。預金はなくなるかもしれないと考えていた人は銀行の貸金庫に金やダイヤ、外国の株券などを預けてリスクヘッジをしていましたが、それも全て没収されてしまいました。
そうして、この10年間ほどでロシア国民は財産のほとんどを失ってしまいました。
国家破産で受けた傷は今の癒えず苦しい状況が続いているそうです。
しかし、その一方で少数だが資産10億ドル以上の超お金持ちも生まれました。
彼らはニューロシアンやニューリッチと呼ばれ、預金封鎖で国民が財産を失う中、海外の銀行で米ドルを保有し、差し押さえを回避した上で国内のただ同然で売られている不動産を買い漁ったのです。
しかし、その一方で少数だが資産10億ドル以上の超お金持ちも生まれました。
彼らはニューロシアンやニューリッチと呼ばれ、預金封鎖で国民が財産を失う中、海外の銀行で米ドルを保有し、差し押さえを回避した上で国内のただ同然で売られている不動産を買い漁ったのです。
国家の破産によってロシアという国は極端な二極化した社会になりました。
日本でも国家の破産リスクがないとは言えません。もし、日本が破産したらあなたはどうしますか。
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